夏を前に

夏が近づく気配を感じます。まだ梅雨の真っ只中ですが、今年の夏は暑くなりそうだと天気予報は言っています。コロナ禍の状況も先行きは依然として不透明です。季節は、人の営みを知らぬかのように移り変わりますが、コロナパンデミックは人間の生活に大きな影響を及ぼしています。

といっても受験生にとっては、1学期の終盤へと向かい、いろいろに思いを巡らしつつ、自らの学習の状況をより正確に把握し、課題を洗い出し、目標をこなしていかなくてはいけない時期にあります。

中学生の生徒の皆さんは、新学習指導要領の最初の学年ということもあり、試行錯誤もやむを得ないかと思いますが、教科的には英語の改訂が一番大きくいろいろな工夫が必要かと思います。

ところでそうした中で、中3の理科分野で、化学を学習していますが、これまでの内容ににイオン化傾向の実験を取り入れて、より詳しく学習する項目が加わっています。イオン化傾向を「考える」ことでこの分野の理解がより深くなり、電池の内容も理解しやすくなったと考えます。私見ですがとても興味深く面白くなったと感じています。中2の物理分野で、静電気が、ストローとティッシュペーパーをこすり合わせると、ストローがマイナスの、ティシュペーパーがプラスの電気を帯びるというのを学習します。以前ある生徒さんに、「この逆はないのか」という質問をされました。こういう発想ができるのは素晴らしいなとその時感嘆したことを覚えています。高校物理で詳しく学ぶようですが、イオン化傾向の学習もこれに似たところがあります。丸暗記でもとても大事だとおもいますが、立ち止まって考える学習も興味が触発されるのではないでしょうか。

気が早いですが、昨年の広島県の公立入試では、中1と中3分野の生物の問題がたくさん出題され、化学分野からの出題がとても少なくて、びっくりしましたが、これってひょとして中3の化学分野の充実を考えると、来年は化学分野から沢山出題されるのではないかと思います。

塾では、一学期期末テストに向けてまとめと対策の期間に入っています。各自、中間テストの結果と自己分析を踏まえて、期末テスト対策をしてほしいと思います。塾も補講を組み対策をしたいと思います。頑張りましょう